2億1900万個の恒星を網羅したカタログが完成 過去最大規模
- 2014/09/20
- 12:04
Geert Barentsenらが中心のIPHASのチームは、銀河系の一部のエリアの2億1900個の恒星を網羅したカタログを発表した。これは人類が作り出した最も多数かつ正確な天体カタログである。
論文:Geert Barentsen, et.al. "The second data release of the INT Photometric Hα Survey of the Northern Galactic Plane (IPHAS DR2)" (2014)

IPHASによって得られた画像のほんの一部。非常に細かい位置まで恒星が等級別に網羅されているのがわかる。
画像引用元 (Royal Astronomical Society)
IPHASは「INT Photometric H-Alpha Survey」の略であり、銀河面の北部をHα線領域で観測したデータを網羅する事を目的としている。今回出されたの第二版であり、2003年から2012年の9年間にカナリア諸島にあるアイザック・ニュートン望遠鏡に設置された0.3度の広視野カメラと2048×4800ピクセルのCCDを用いて観測されたデータからカタログ化されている。観測された面積は1860平方度で、Hαバンドの他、rバンドとiバンドでも観測されている。
背景に撮影される銀河系以外の天体(銀河など)を除外し、網羅された恒星の数は実に2億1900万個に達する。これはこれまで人類が作り上げた最も数の多い天体カタログである。これだけ多数の天体を網羅しつつ、IPHASカタログはデータの正確性や豊富さもかなり高いと言う特徴がある。91%は観測に使われた全てのバンドで観測されている他、恒星の位置や等級など、99もの要素がデータとして網羅されている。殆どの恒星で、位置は0.1秒角未満、等級は0.03等級未満の正確さで観測されている事も特徴的だ。
IPHASカタログはここからダウンロードが出来るが、あまりにも数とデータ量が多く、分割されている。全データは48GBにも達する。
論文:Geert Barentsen, et.al. "The second data release of the INT Photometric Hα Survey of the Northern Galactic Plane (IPHAS DR2)" (2014)

IPHASによって得られた画像のほんの一部。非常に細かい位置まで恒星が等級別に網羅されているのがわかる。
画像引用元 (Royal Astronomical Society)
IPHASは「INT Photometric H-Alpha Survey」の略であり、銀河面の北部をHα線領域で観測したデータを網羅する事を目的としている。今回出されたの第二版であり、2003年から2012年の9年間にカナリア諸島にあるアイザック・ニュートン望遠鏡に設置された0.3度の広視野カメラと2048×4800ピクセルのCCDを用いて観測されたデータからカタログ化されている。観測された面積は1860平方度で、Hαバンドの他、rバンドとiバンドでも観測されている。
背景に撮影される銀河系以外の天体(銀河など)を除外し、網羅された恒星の数は実に2億1900万個に達する。これはこれまで人類が作り上げた最も数の多い天体カタログである。これだけ多数の天体を網羅しつつ、IPHASカタログはデータの正確性や豊富さもかなり高いと言う特徴がある。91%は観測に使われた全てのバンドで観測されている他、恒星の位置や等級など、99もの要素がデータとして網羅されている。殆どの恒星で、位置は0.1秒角未満、等級は0.03等級未満の正確さで観測されている事も特徴的だ。
IPHASカタログはここからダウンロードが出来るが、あまりにも数とデータ量が多く、分割されている。全データは48GBにも達する。
スポンサーサイト