Pieter van Dokkumらの研究チームは、2015年に発見されたばかりの銀河「ドラゴンフライ44 (Dragonfly 44)」が特異な性質を持っている事を発見した。かみのけ座の方向に存在するドラゴンフライ44は極めて暗い銀河であるため発見が遅れていた。、W・M・ケック天文台及びジェミニ北望遠鏡を用いて6夜続けて合計33.5時間の観測を行い、ドラゴンフライ44に属する恒星の運動量を調べた。恒星の運動量は銀河自体の質量に依存し、運動量が大きいほど重い質量を有している事を意味する。見かけの質量は恒星の量から推定できるため、運動量から計算される質量と見かけの質量の差が暗黒物質の量となる。